地球儀で見たら日本の裏側にある南米の国、チリ。
日本から北米経由で約30時間。
チリの首都サンティアゴまでの道のりは1日以上かかります。
さらに、サンティアゴから南に約1時間40分のフライトでたどり着くプエルトモントは、世界有数のサーモンの産地です。
クラレイは、トラウトサーモン、アトランティックサーモン、銀鮭を買い付けています。
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チロエ島の周辺には、サーモン養殖場が集まり、日本企業の資本が入った養殖場もいたるところにあります。
チロエ島はヨーロッパと先住民の伝統文化が融合した独特の「チロエ様式」と呼ばれる木造教会があり、世界遺産に登録されている美しい島。
気候は北海道に似ていて、鮭の生育に適しています。リアス式海岸のような入江があり、波も穏やか。川もあるので淡水で孵化し、成長とともに海水域に向かうトラウトサーモンの養殖にとって、抜群の環境です。
チリ産トラウトサーモンは、脂がのっていて、見た目も鮮やかな赤身を帯びたオレンジ色。冷凍で日本に送られ、刺し身でおいしく食べられます。
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トラウトサーモン養殖場
トラウトサーモン加工工場
イギリスの西北に位置し、北極圏に近い島国のアイスランドは世界有数の漁業国。夏は最高気温も20度程度にしか上がらない涼しい白夜の国です。
島の周辺の海は、世界的な好漁場です。
北極に近いため水温は冷たく、魚の餌となるプランクトンも豊富。脂が乗ったおいしい魚が捕れることで有名です。
クラレイはサバ、赤魚、カラスガレイ、真ダラを買い付けています。
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東南アジア、インドシナ半島の東側に位置するベトナムは、国内に70万ヘクタールのエビ養殖池があるとされ、世界各国にエビを輸出しています。
クラレイはブラックタイガーやバナメイエビの加工品を買い付けています。
養殖は南部で盛んです。ベトナム最大都市ホーチミンから南に下ったカマウには、数多くのエビの養殖池があります。
日本の水田のように、正方形や長方形に区画が分けられた池は低い塩分濃度に保たれ、エビは亜熱帯の温暖な気候ですくすくと育ちます。
養殖技術の発展で、他国産と遜色のない品質です。
ベトナム人は手先が器用。エビ加工場のスタッフは、作業スピードが早いです。
技術の高いスタッフが加工したエビが、クラレイの厳しい品質チェックを経て、日本に輸入されています。
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北海道よりもさらに北にある、アザラシやラッコなどたくさんの海の哺乳類が暮らすオホーツク海。
海の幸の豊富なロシア海域は、タラバガニやズワイガニの好漁場です。
オホーツク海はえさとなるプランクトンが豊富。カニが好む冷たい水温で身も引き締まり、甘みもある大きなカニが育ちます。
近年では北欧スカンジナビア半島の上にあるバレンツ海も、ズワイガニ、タラバガニの漁場です。
カニ好きの日本人の食卓を彩るタラバガニ、ズワイガニの多くはロシア産。身質もよく、多くの日本人の舌を魅了します。
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